2014年10月28日

「諸星晃司 挽物漆器作品展」漆の試験林

諸星さんはが訪ねた茨城県の漆試験林のこと

日本文化財漆協会
 「日本産漆」の生産、精製の保存、継承 
蒔絵をはじめ漆工芸は各時代と共に発展し、さまざまな技法表現を生みだしており現在でも世界から高い評価を得ているが漆工芸を支える基礎である漆液は明治以降外国からの安価な漆の輸入や化学塗料に代用されるなど日本での生産が急激に減少し廃絶の危機に会った。こうした状況にあって日本産漆の伝統を守り、生産や精製の技術を後世に伝えるために昭和47年に漆芸家、文化財保存技術者、学識者らによって設立された。

諸星さんが4年前に訪ねた茨城県の漆の試験林

黒っぽくついた傷が漆を採取した痕


岩手県の浄法寺町の鍛冶屋さんに作ってもらった漆を採取する道具

諸星さんは自分の作品に自分が育て採取した漆を使いたい!という夢があり約10年前に浄法寺町から漆の苗木100本を取り寄せ栽培を始めた。漆が採取できるまでには約10年ほどかかるが、採取用の道具は早々注文。しかし事情で栽培2年目に残念ながら断念、ちょうど今頃採取できていたはずなのですが、かなわぬ夢となりました。



あるお客さまが「日本の漆芸は海外では高く評価されていて、フランスでは ”日本=漆”と言うくらいですよ。日本の漆文化こそ世界遺産に!となぜ働きかけないのですか?ぜひ頑張って下さい。」と諸星さんに熱く語って行かれました。  


Posted by 千代田画廊 at 09:53Comments(0)