2014年10月25日
「諸星晃司 挽物漆器作品展」作品紹介2と諸星さんのこと

平成13年富嶽ビエンナーレ入賞作品

突板屋さんから譲り受けた材木で 直径50cm欅拭漆盛器
木地師 諸星晃司さんのこと
諸星さんは静岡の伝統的地場産業のひとつ挽物職人歴60年の木地師77歳。
日常ではあまり聞き慣れない“挽物”“木地師”と聞いて、特に若い世代のみなさまは、いったいどんな世界を言うのか、またそれが静岡の伝統的な地場産業だとご存知ない方が多いのではないでしょうか。
諸星さんは静岡を代表する蒔絵師の故・中條峰雄氏の漆芸作品の木地も手掛け多くのことを学んだと言います。還暦を機に挽物漆器作品を作り始め(木地師、蒔絵師のように分業がほとんど)出来あがった作品は富嶽ビエンナーレをはじめ積極的に各地の公募展に出品して来ました。今回はその入賞、入選作品を中心に約50点展示し、これまでの歩みをみなさんに見て頂きたいと開催しました。ところが驚いたことに展示されている作品のほとんどが、散歩中に登呂遺跡のねむの木が切られて転がっているのを見つけ市に問い合わせると2~3日後に焼却処分される予定だと言うことで譲ってもらったり、たまたま通りかかった井川のブナの木や杉尾の山桜がまきにされる寸前に声をかけ譲ってもらい数々の作品が生まれている事です。まさに木地師の真髄で見事に蘇えった作品たちだと言うことです。諸星さんは「木が俺を呼ぶんだな。」と言います。
失われつつある静岡の伝統的地場産業の技術と共に木地師、諸星晃司により蘇えった作品たちをご高覧頂けたら幸いです。

突板屋さんから譲り受けた材木で 直径50cm欅拭漆盛器
木地師 諸星晃司さんのこと
諸星さんは静岡の伝統的地場産業のひとつ挽物職人歴60年の木地師77歳。
日常ではあまり聞き慣れない“挽物”“木地師”と聞いて、特に若い世代のみなさまは、いったいどんな世界を言うのか、またそれが静岡の伝統的な地場産業だとご存知ない方が多いのではないでしょうか。
諸星さんは静岡を代表する蒔絵師の故・中條峰雄氏の漆芸作品の木地も手掛け多くのことを学んだと言います。還暦を機に挽物漆器作品を作り始め(木地師、蒔絵師のように分業がほとんど)出来あがった作品は富嶽ビエンナーレをはじめ積極的に各地の公募展に出品して来ました。今回はその入賞、入選作品を中心に約50点展示し、これまでの歩みをみなさんに見て頂きたいと開催しました。ところが驚いたことに展示されている作品のほとんどが、散歩中に登呂遺跡のねむの木が切られて転がっているのを見つけ市に問い合わせると2~3日後に焼却処分される予定だと言うことで譲ってもらったり、たまたま通りかかった井川のブナの木や杉尾の山桜がまきにされる寸前に声をかけ譲ってもらい数々の作品が生まれている事です。まさに木地師の真髄で見事に蘇えった作品たちだと言うことです。諸星さんは「木が俺を呼ぶんだな。」と言います。
失われつつある静岡の伝統的地場産業の技術と共に木地師、諸星晃司により蘇えった作品たちをご高覧頂けたら幸いです。
Posted by 千代田画廊 at
10:14
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