2014年02月03日
太田垣蓮月(おおたがきれんげつ)のこと

尼であり、陶芸家、歌人、書家
太田垣蓮月(おおたがきれんげつ)のこと
蓮月は法号、本名は誠(のぶ)(1791~1875)
毎年骨董展を開催して下さる方々がいらっしゃいます。最初はあまり興味がない分野でしたが、昔の焼物やガラス、古民具などを見ていると昔の人達が作った物や人の成せる技の素晴らしさに感心させられます。またいくつもの時代を経て現存する品々には、時を経て来たからこそ備わった味わいや風格があることも知りました。
そんな中で、ある時蓮月茶碗に出会いとても興味深い話を聞きました。
蓮月は最初の結婚で三人の子供の母となるが三人とも亡くしてしまい25歳の時夫とも死別。29歳の時再婚、二人の子供を儲けるが亡くなってしまい33歳で夫とも死別、その後尼となるが絶世の美人とも伝えられ、言いよって来る男達が絶えず前歯を自ら欠いてしまったとか…。
また生活のために作陶し、それに歌を釘で彫った茶碗が評判となりよく売れたが、売れるので蓮月焼の偽物も出回る様になったそうです。
ある時露店で蓮月焼だと言って偽物を売っている女性をそっと家までつけて行くと子どもが居て何ともみすぼらしい暮らしをしている事を知る。蓮月は心打たれ「私が蓮月です。」と自ら名乗り「釘彫りが出来る焼物があるなら持って来なさい。」と言って自分の歌を彫ってあげたと言う逸話も…。
なんて寛大で情が深い人なのでしょう?そんな蓮月の世界をもっと知りたくなりました。
今回は蓮月の生き方や作品、またその時代に思いを馳せ蓮月茶碗でお茶を味わう滅多にない機会です。
★「太田垣蓮月展」は
2月22日(土)~3月2日(日)
2/23(日)と3/2(日)の両日14時~
山本義晴氏による講演と葉桐清一郎氏に点てて頂くお煎茶を蓮月茶碗で味わう会を開催予定。(無料)
太田垣蓮月(おおたがきれんげつ)のこと
蓮月は法号、本名は誠(のぶ)(1791~1875)
毎年骨董展を開催して下さる方々がいらっしゃいます。最初はあまり興味がない分野でしたが、昔の焼物やガラス、古民具などを見ていると昔の人達が作った物や人の成せる技の素晴らしさに感心させられます。またいくつもの時代を経て現存する品々には、時を経て来たからこそ備わった味わいや風格があることも知りました。
そんな中で、ある時蓮月茶碗に出会いとても興味深い話を聞きました。
蓮月は最初の結婚で三人の子供の母となるが三人とも亡くしてしまい25歳の時夫とも死別。29歳の時再婚、二人の子供を儲けるが亡くなってしまい33歳で夫とも死別、その後尼となるが絶世の美人とも伝えられ、言いよって来る男達が絶えず前歯を自ら欠いてしまったとか…。
また生活のために作陶し、それに歌を釘で彫った茶碗が評判となりよく売れたが、売れるので蓮月焼の偽物も出回る様になったそうです。
ある時露店で蓮月焼だと言って偽物を売っている女性をそっと家までつけて行くと子どもが居て何ともみすぼらしい暮らしをしている事を知る。蓮月は心打たれ「私が蓮月です。」と自ら名乗り「釘彫りが出来る焼物があるなら持って来なさい。」と言って自分の歌を彫ってあげたと言う逸話も…。
なんて寛大で情が深い人なのでしょう?そんな蓮月の世界をもっと知りたくなりました。
今回は蓮月の生き方や作品、またその時代に思いを馳せ蓮月茶碗でお茶を味わう滅多にない機会です。
★「太田垣蓮月展」は
2月22日(土)~3月2日(日)
2/23(日)と3/2(日)の両日14時~
山本義晴氏による講演と葉桐清一郎氏に点てて頂くお煎茶を蓮月茶碗で味わう会を開催予定。(無料)
Posted by 千代田画廊 at
22:48
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